智頭宿と石谷家住宅を散策してきました。
智頭宿と石谷家住宅の話をする前に、【智頭町】のことについてお話します(^▽^)/
~~☆智頭町☆~~
この智頭町は、大正3年(1914年)に町制を施行した旧智頭町が
昭和32年(1957年)7月に山郷村を編入して現在に至っています。
また智頭町は、鳥取県の南東部に位置していて、東は若桜町・北西は用瀬町
さらに西と南は、岡山県に接する県境の農山村地帯でもあります。
そして古来、山陰と山陽を結ぶ宿場町として繁栄し、藩政時代には池田家の本陣が置かれていました。
また、この地方の物資の集散地としての役割も担っていて、経済的にもかなり重要な地位を占めていました。
次に地名の由来は、道の三叉路【ツジ】が転訛したものと思われていて、兵庫・岡山から鳥取への
1つの玄関口であることは、現在においても変わりはありません。
~~☆地形等☆~~
それから、地勢は山陰と山陽を分ける中国山地が、町域の南部を東西に走り、那岐山(なぎさん)
340メートルをはじめとして、いくつかの高峻な山々が連なっています。
さらに、地形は一般に険しく、三峡を縫って新見川・土師川・本谷川・北股川の4流が、扇の要にあたる智頭で合流し
そこから、千代川となって北流して日本海へ注ぎ込んでいます。
~☆民家等について☆~
次に、民家はこれら扇状の谷間に点在していて、中心地の智頭は盆地の中にあります
それから、町域の総面積の内90%以上が森林で
古くから【林業の町】・【杉の町】として知られていて、良質の杉・ヒノキを産出しています。
このため、町には製材工場が多いです。
~☆観光について☆~
実は三峡地帯のこの町は、山肌を覆う杉の美林・紅葉の渓谷などの観光資源にも恵まれていて
さらに町では、桜の木を植える運動などを提唱していて植林の普及と観光資源の拡充を図っています。
次に見どころとしては、杉の霊を祀る杉神社や古刹豊乗寺・芦津渓谷・歓喜寺・諏訪神社などがあります。
また、毎年4月上旬の杉神社例祭には、杉音頭の奉納踊りなどが行われていて
全町をあげて町の経済を支える杉の霊に感謝を捧げています。
~☆智頭宿☆~
鳥取藩初代池田光仲公の参勤交代の宿泊地が智頭宿と決められてから
この地は町屋が軒を並べ町方・在方・他国商人との交流で賑わうようになりました。
~☆石谷家☆~
智頭宿の中央に位置する石谷家は、古くから屋号を塩屋といい、元禄時代初め(1691年)頃に鳥取城下から移り住み、本拠を構え分家をつくり繁栄しました。
また、本家石谷は伝三郎・伝九郎・伝四郎と三代ごとに襲名を繰り返しています。
次に、塩屋が大庄屋に命じられたのは、明和9年(1772年)伝三郎からでした。そして、大庄屋とは農民側の在役人で、裕福で人望と教養を備えた人物が選ばれました。
伝三郎は13年間にわたって大庄屋を務めましたが、文化10年(1813年)からは、伝九郎が就任しました。
文政5年(1822年)以降は、大庄屋を分家や国米家に譲り
もっぱら地主経営や宿場問屋を営んでいました。
~☆明治以降☆~
そして明治に入り、伝九郎は商業資本家として躍進し、地場産業の振興を図りながら地域経済を支えて、救済事業・学校建設・道路改修など篤志家として、町の進展に尽くしました。
そのうえ、明治30年代は伝四郎が山林経営と農業金融を発展させて、政治家としても勇躍し、衆議院議員、のちに貴族院議員に選出されました。
【因美線】の開通(大正12年)では私財を投じて完成に導いたが
しかしながら、この年の自宅改築が進む中で客死してしまいました。
このように、石谷家は近世・近代を通じて地域社会の躍進に大きな役割を担いました。
~☆石谷家庭園☆~
石谷家住宅の主な庭園は、客間に面した池泉庭園、母屋に面した枯山水庭園
さらに、北側へ続き芝庭園都からになっています。
一つ目は池泉庭園、江戸座敷・新建座敷に対する庭で、最も早い時期の作庭で、江戸座敷から改築された
安政3年ごろに作庭され、明治30年に小松宮を迎えたと伝えられています。
その間には今の姿に整っていたであろうと考えられています。
二つ目は枯山水庭園、東方中央に枯滝を配し、石橋を架した枯流れが建物に迫ります。建物の前は一段低い平庭で、飛び石が離れと南へと導いています。
三つ目は芝庭、明るく開けた芝庭は、家族がともに楽しめる空間として造成されています。
このほか、石谷家住宅には中庭・坪庭・露地庭などがあります。それらは建造物との調和を優先させた
丁寧な庭が造成されています。
~☆散策☆~
ちょっとした豆知識のように思って頭の片隅に入れていただき
智頭宿と石谷家住宅を散策して頂くと、より楽しめるかもしれません。(o^―^o)ニコ
智頭宿と石谷家住宅の深いかかわりを知ると、感慨深く思います(⌒∇⌒)
ちなみに、石谷家住宅は有料観覧となります(^▽^)/
【大人】600円
【高校生】500円
【小・中学生】400円
幼児・障害のある方
高齢者(80歳以上・要証明書)無料休館日:水曜日(水曜日が祝日の場合は翌日)・年末年始(12/28~1/2)
開館時間:午前10時~午後5時まで
当サイトは、YouTubeチャンネルもありますのでぜひ見に来てください。
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